手拭い
手拭いは、手を拭いたり洗顔、入浴時に体を洗ったりするため、昔から使われてきた木綿の平織りの布です。手拭いの端が切りっぱなしなのは、下駄の鼻緒のすげ替えや、負傷時の包帯代わりとして使えるよう、すぐに裂けるようにという理由だそうです。昔の方の知恵だったんですね
| 【用途】 一時はタオルに押されて生産量が減っていましたが、最近はその良さが見直されつつあり、素敵な柄の手拭を和小物のお店や土産物店で見かけるようになりました。販促品や記念品などにはおすすめです。 |
【仕様】 現代では手拭の染め方は昔ながらの注染（ちゅうせん）という技法に加えて、顔料プリントという染め方が出てきました。 ・注染（ちゅうせん） 昔ながらの染め方で、型を使って糊を置き、そこに染料を注いでいきます。細かい柄や細い線を表現するのは難しい染色方法なのですが、染め上がった生地の風合いの柔らかさは、素晴らしいものがあります。型は昔ながらの職人が手で彫りますので、柄と色が決定してから正式なお見積りが出るようになります。最低製作ロットは50枚です。 ・プリント（顔料捺染） こちらはある程度、細かいデザインや文字が染色可能です。基本的に端に２〜３cmの余白が付いた中柄タイプがリーズナブルです。最低ロットは100枚、色数ごとに型代がかかります。 数が２，０００枚以上であれば、総ベタのロールプリントなども可能です。 |
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本染（注染）白地に５色
手拭いには白地に柄が染まりの場合と、地染まり（全体に色が付く）で柄が白抜きと、大きく分けて２つのパターンがあります。写真は、白地に5色使って柄を入れました。佐渡の羽茂農協から賞を取った記念品にご注文いただきました。色鮮やかな柿がとてもおいしそうです。 |
本染（注染）地染まり１色
こちらは地染まり（全体に色が付く）で柄を白抜きにしたタイプの手拭です。写真は学校の応援団の記念品で、校章と応援歌、その年のメンバーのお名前を入れて製作しました。 |
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本染め（注染）２色半ベタ柄
白地と地染まりが半分の場合は、半ベタといいます。踊り用の手拭いにもよく見られます。写真は、藤間流の踊り手の方が昇段のお祝い返しに配る用途の手拭いです。藤の柄と紋を組み合わせて、色合いも女性らしくピンクを使用しています。包装も一工夫して、無地の赤い和紙に和紙の熨斗紙を重ねて、十二単の襲(かさね)のように、ちらっと赤の色をのぞかせて二重の熨斗紙を使いました。 |
本染め手拭い 半纏たたみ
たたんで半纏型にした手拭いです。これも手拭いなので、広げると普通のサイズ（巾34×長さ90cm）ぐらいありますが、たたんだ時の柄の出方を考えてデザインするのがとても大変(笑)な代物です。写真は、南カリフォルニア宮城県人会様から、東日本大震災に救援の寄付を寄せてくださった方に御礼として差し上げるようにご注文いただきました。宮城らしく、七夕やこけし、宮城野萩をあしらいました。 |
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中柄プリント手拭い ３色
中柄とは四方に余白部分を設けてプリントする形のことです。手拭いのフチまで色が付く全ベタ柄よりもリーズナブルで、小ロット（100枚から）の製作が可能です。
写真は『カントリーロード』というベガルタ仙台・市民後援会が発行するメモリアルデータブックの付録としてご注文いただいたものです。 |
中柄プリント手拭い ４色分解
写真やフルカラーのイラストや図面をプリントしたい場合に、４色分解というプリント方法があります。製作ロットは500枚からで、型代が８万円かかります。
写真は仙台市文学館で、仙台ゆかりの井上ひさしさんの特別展を開催した際の記念グッズで代表作の『吉里吉里人』の表紙原画（安野光雅画）を分解プリントしたものです。手拭いの半分の布巾サイズでお作りしました。 |
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全ベタプリント手拭い クレア加工＋１色プリント
端まで柄や色が入る柄を全ベタといいます。これは一部だけでも端まで色が入っていればその扱いになります。クレア加工というのは、生地に肌色や生成り色、薄いピンクなどで地染まりの加工をすることをいいます。製作ロットは500枚からになります。写真は、仙台青葉まつりのグッズの手拭いです。薄い黄色でクレア加工をした上から、紺の全ベタプリント加工をしてあるタイプです。実はよく見ると「かまわぬ」ならぬ「かまって」の柄文字がかわいいデザインです。 |
フルオーダーの手拭いはロットが多く必要な場合や、お値段が高めのことがありますので、既製品にお店の名前などを一部プリントしたものもおすすめです |
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